special

コラボレーションで出逢を協業へ

visualize未来社会に夢をもたらす
カーボンナノチューブ。
その魅力をデザインで視覚化する。

大阪・関西万博公式ロゴマークデザイン
アートディレクター
シマダタモツ

このCARBON FLYのロゴマークをデザインするにあたって、まず念頭においていたのは「どこまでシンプル化できるか」です。六角状に結合し炭素だけが円筒状に成長したカーボンナノチューブ。模型などで見るそのフォルムは、とても整然としていて美しいとも言える素材でした。だからこそ、できるだけ余分な形や飾りはなくして「そのもの」を表現したかったんです。そうして完成したのが、この単純明快なロゴマークです。

炭素原子が結合して直線的に成長していくカーボンナノチューブの特長をできるだけシンプルに。日本のものづくりの新たな力になりたいという創業理念から日の丸を思わせる赤円を配しつつ円筒形状を表現しています。

同時に、カーボンナノチューブは多くの可能性を秘めた素材であり、その利用によってこれからの社会を大きく変えていく存在でもあります。このため、ロゴマークのデザイン当初から、このシンプルなフォルムがさまざまに姿形を変えて新しいフォルムを生みだす未来も想定していました。その一端は、すでにこのサイトのトップページでも活用されている通りです。こうした展開は、これからもCARBON FLYの製品やイベントなどで次々とご覧いただけると思います。

基本のロゴマークがシンプルだからこそ、イメージを保持しつつ柔軟に変形していける展開を想定。
ものづくりの根本となる素材が進化することで、時代や社会に新たな躍動が生まれていくこともイメージ。

また、CARBON FLYを表記するための英文フォントについては、これはアルファベットすべてを新規に制作したオリジナルです。結合した炭素の六角形を基本にしつつ、これを縦に伸長したフォルムにおさまるようデザイン。未来へと成長していくイメージを大切にしながら構成しました。もちろん社名だけでなくいたるところでこのフォントを展開し、CARBON FLYの統一されたイメージを構築するための重要な要素として活用します。

カーボン素材として連想しやすい六角形をベースにオリジナルフォントを開発。
変な装飾はつけずにできるだけ軽やかに、さまざまな場面で柔軟に使っていける英文フォントとして
デザインしています。

こうしたCI/VIをデザインするにあたって、もっともイメージを動かしたのはCARBON FLYの技術への情熱でした。カーボンナノチューブという素晴らしい素材が社会に普及すれば、宇宙開発から環境、医療、建築など、もっともっと夢にみちた未来が実現する。そのために必要な品質はもちろん、ハードルとなっているコストや安定供給なども自分たちの技術で解消したい。そのまさにクリエイティブな熱意に共感しながらプロジェクトを進めてきました。もちろん、CI/VIというのはロゴマークが完成しただけで終わりではありません。これからも製品デザインなどあらゆる面で協力関係を継続できればと思っています。

アートディレクター・シマダタモツ

<シマダタモツ主な受賞歴>

2001年
全⽇本DM⼤賞 ⾦賞
2002年
⽇本産業広告総合展 銀賞
2003年
ディスプレイデザイン⼤賞 朝⽇新聞社賞
2004年
NYfestival ⾦賞
2009年
全国カタログ・ポスター展 カタログ部⾨・経済⼤⾂賞⾦賞 審査員特別賞
NYADC ポスター⾦賞/NYADC 図録⾦賞
2010年
NYADCポスター 銅賞
⽵尾賞 審査員賞
2020年
2025年日本国際博覧会ロゴマーク最優秀作品 受賞

その他受賞歴および⼊選歴多数。